だいたいNBA

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スパーズの開幕ロースター予想、他

スパーズの開幕ロースター予想

してみんとす。まず保証契約をしている14人は確定として、ポジションごとに分けるとこうなります。

  • PG:パーカー、ミルズ、マレー
  • SG:グリーン、ジノビリ、シモンズ
  • SF:レナード、アンダーソン
  • PF:オルドリッジ、リー、バルタンズ、ジャン=シャルル
  • C:ガソル、デッドモン

この中で来年Dリーグで主にプレーしそうなのがマレーとジャン=シャルル。トシなので頻繁に休みを与えられそうなのがパーカーとジノビリとガソル。ということで相対的に薄くなりそうなのがPGとC。なのでロースターの15人目として最後に加えるとしたらPGかCということになるでしょう。

で、本命はどうなのかというと、「誰も加えない」のような気がします。つーのも、比較的10日間契約をよく使ってDリーグの選手をNBAで試したりっていうのをよくやるチームで、開幕から14人全部埋めることってそんなに多くないように思います。どうだったかな、勘違いかもしれませんが。PFを出来る選手は多いので、Cは場合によってはリーに任せることもできる。PGはマレーに経験を積ませる目的で多めに使うのもいいだろうし、シモンズも一応できないことはないし、アンダーソンは大学まではPGで、やらせればボールハンドラー・ゲームメイカーの仕事もできるでしょう。そもそもボールを全員でシェアするチームにおいては古典的なゲームメイカーは必ずしも必要ではないというのもある。ということで本命は「誰も加えない」ということで。

で、PGとCでどちらがより薄いかといえば、ガソルを休ませた時に専任のCがデッドモンだけということになりますのでCでしょう。そしてこのポジションでキャンプディールを結んでいるのが、経験豊富で堅実なジョエル・アンソニープレシーズンマッチでもいいプレーをしていたみたいで、やはり対抗となるのはアンソニーでしょう。

単穴がPGのニコラス・ラプロヴィットラ。単純にプレーの質では彼が一番インパクトのあったプレーヤーと言えそうです。南米とヨーロッパでプロとして十分なキャリアがあって技術的にはNBAでも全く問題なさそう。しっかりゲームメイクとディフェンスができて、何より3Pがよく入る。年齢も26歳でプレーヤーとしてかなりいい時期。プレーだけを基準にするなら彼が入っても全くおかしくないですが、ガードは人材が豊富すぎるぐらい豊富なので……。今年1年マレーをDリーグに閉じ込めて徹底的にたたきあげる気がスパーズにあるなら契約するかもなあ、という。

連下はブライン(ブリン、のほうが近いかな)・フォーブス。前にも書いたけど、シューティングだけなら天才といってもいいと思います。ただそれ以外の技術となると心もとない。特にディフェンスが。そしてピュアシューターである一方サイズ的にはSGでもやや厳しく、ディフェンスをかなり鍛えないとつらい。そして何よりSGはスパーズの中でも特に厚いポジションなので、ここに割って入るのは至難の業と言わざるを得ません。ラプロヴィットラ以上にポジション的な難しさが大きい。というわけで、フォーブスが残る可能性はあるが、かなり低いと思います。

アーチディアコノとガリーノは残らないでしょう。フォーブスと合わせて3人ともDリーグのオースティンで叩き上げコースだと思います。シモンズやジャマイカル・グリーン(次シーズンはザック・ランドルフに変わってグリズリーズの先発PFを務めるそうです。ここまでたどりつくなんて、感動だ!)のように、NBAで活躍できる選手へと成長してほしいものです。

というわけで、誰も残らなかったら大当たり、アンソニーが残ったらかすり当たりぐらいの感じでひとつよろしく。

クリス・グラントがスパーズのスカウトになるらしい

ということらしい。2010年7月から2014年2月までキャブスのGMをやってたのだった。2005−2010の間にキャブスのアシスタントGMなのでダニー・フェリー門下ということで、そう考えるとスパーズに縁がないこともない。しかしこの人も、キャブスのGM就任直後にレブロンに出て行かれ、解雇されたあとにレブロンが戻ってくるとか、なんとも損な仕事をさせられてきたものです。

2011年ドラフトのカイリー・アービングとトリスタン・トンプソンの指名は成功と言えるものの、2012年のディオン・ウェイターズ、2013年のアンソニー・ベネットは完全に失敗で、成績も低迷していたのでやっぱりGMとしては優秀とは言えなかったと思います。2013年ドラフトは不作過ぎて上位指名権のチームほどハズレを引くというちょっと特殊なドラフトだったので、あの失敗はあまりきつくは責められない性質のものだったと個人的には思いますが、2012年ドラフトは言い訳の聞かない失敗だったと思います。あの年のコンセンサスはこんな具合でしたが、4位でトーマス・ロビンソン、ハリソン・バーンズ、ダミアン・リラード、アンドレ・ドラモンドらが残っていたわけで、ロビンソン以外はどれとっても正解。というか、前年トンプソンをとっているのでポジションのかぶるロビンソンは選ばないとして、普通ならハリソン・バーンズを指名すべきドラフトだったわけです。SFも別に厚くなかったし(というか全ポジション薄かった)。バーンズをどう評価するかは人それぞれでしょうが、ウェイターズよりダメな選手だと思っている人は現時点でいないでしょうし、当時もいなかったと思います。何だったんだろうね、あのドラフトは。

スカウトといっても担当する役割が全然違うのですが、この記事でいうteam scoutってなどんなもんでしょうか。相手チームの戦力・戦術分析をするのは普通advance scoutと呼びますし、学生や外国のプレーヤーのスカウトはcollegeとかinternationalとかが付きますし。他チームやDリーグチームの選手の評価をするアレかなあ。正直良く分かりません。

GMの実績を見るとそこまで優秀そうな感じがしない人ですが、そもそも本当に優秀じゃなかったらダニー・フェリーに雇われないし、キャブスのGMなんて任されないと思います。スカウトみたいな裏方の仕事は表には出てこない(スパーズは特に)ので働きぶりを我々が知ることはないと思いますが、頑張ってほしいものです。キャブスを首になってからNBAで仕事がなかったみたいですが、ここからまたNBAチームのGMやらなんやらへと繋がる道もできると思うしね。