だいたいNBA

Kだよ。だいたいNBAのことを書くのです。だいたいスパーズのことを書くのです。

今更でもないドラフトーク2017

予想の答え合わせから

まずは結果。

全体の予想は正解率5/30。ものの見事に外しまくる。ひどいもんだ。それでも去年は4つしか当たらなかったからまだ良い方よ。順位は異なるものの指名したチームが同じ場合は正解とすると、DraftExpressは15/30nbadraft.netは8/30チャド・フォードは12/30でさすがの正答率。上の方は当てやすい一方で下の方はハズレが溜まって正答率が低くなっていくのだけれどそれでも当てているDraftExpressは流石と言うべきか。23位でアヌノビーとか普通は当たらん。しかし、毎年当たらなくても予想するのは、そのプロセスで諸々の分析をすることでこのチームはここが強いとか弱いとか厚いとか薄いとかそういうことが分かるから。ドラフト後のFAの動きも各チームの狙いがある程度わかってきます。当たったかどうかより理解したかどうかが重要なのです、と無様な言い訳をしておく。まあ、でも仕事で書いて5つしか当たってないやつもいるから大丈夫。

DraftExpressといえば、去年のドラフト感想で「DraftExpressのモックは当日のインサイダー情報に基づいてドラフト直前に変えている」と書きましたが、今年もやってましたね。証拠なしで言ってもしょうがないので今年は変更がある場合にできる限り全てに近いぐらいの頻度でarchive.isにデータを保存しておりました。で、6/22というのがドラフト当日なわけですが、これの09:37更新版では例えばニリキーナ(実況アナウンスからンティリキーナと表記していましたがこっちが正しいらしい)が15位で、その次の更新の14:26更新版でも同じでしたがドラフトが始まった直後の16:06更新版ではニリキーナが8位に変更され、その10分後の16:16更新の最終版でも同じ結果になっています。ドラフトが始まったのが東部標準時の19:00で、DraftExpressの更新時間は太平洋標準時で東部標準時に3時間遅れなので、ドラフトが始まってからの不自然で大幅な変更です。要はここでインサイダー情報が入って当てにいったということでしょうが、なんだかなあ、これで当てたとか言われてもねえという感あり。他ではアヌノビーとブラッドリーが前日までは異なる予想だったのに当日に「正解」の予想に変わっています。まあ、でも現場の各チームのGMなどは、こういうインサイダー情報に基づいた確実な予想があることで(特に複数指名権を持つチームが)指名戦略を変えたりできて良いのかもしれません。あと、去年に比べればこういう変更は少なかったと思います。去年はメイカーとかパパヤニスとか極端な順位変更が結構ありましたからね。nbadraft.netも直近までせせこましく変えたりしますが、アヌノビーやパセシニクスなど、自分とこで評価していない選手に関してはたとえ一般的な評価がどれほど上がろうともずっと2巡目予想で貫いています。これはもう予想というより評価の押し付けですが、Kの尊敬する格闘とんち漫画家の板垣恵介先生は「強さとは我儘を通す力」と語っておられます、nbadraft.netのモックは、強い、漢の予想と言えるでしょう。憧れちゃいますね。

あとスパーズの予想も完璧に外す。ポジション分析の段階でガードもありうると考えていたなら、ホワイトは確実にガードの本命にしていたと思いますが、スパーズって2年連続で同じポジションの1巡目指名とかなかったと思うし、特に去年マレー指名できちゃったので今年はガードはないなと思って外してしまった。ブロッサムゲームもまさか落ちてこないよなと思ってたら落ちてきてしまった。こっちに関してはいい方に外れたので良し。先に書いたようにスパーズ的な観点から言えば非常に素晴らしい素材です。シューティングが改善すればそれだけで平均よりだいぶ上のウィングに化けうる。ホワイトについてはこれでいいのかどうかよく分かりません。ミルズほどのスピードはありませんがそれ以外ではミルズの上位互換だと思うので(シューティングに関しては不明)、これでミルズが去ってもあまり問題にならなくなったと思います。サイズがあって身体能力が高くて視野が広くてバスケットボールIQが高くて、シューティングもパスもドリブルもあらゆる技術が高水準で、現時点でほぼケチの付け所がないんじゃないでしょうか、完成度が非常に高いです。特にプルアップ3Pを高率で決められること(2モーションなのにフィートセットからリリースまで一切無駄がなくかなり早いので、スペースが少しでもあれば安定したフォームで躊躇なく打てる)やFTを稼ぎまくることで得点効率が抜群にいいのが素晴らしい。ディフェンスでややフィジカルが弱いとか23歳とかマイナス点はそれぐらいか?ディフェンスといっても、ガードなのにBLKが1試合あたり1.4とかどうかしてるし(BLK%が4.9%とかC並み。ジャレット・アレンのBLK%が5.0%なのでこれとほぼ同じです。とにかく読みとタイミングが抜群。サイズと身体能力はもとよりIQの高さでブロックしている面が強い)、サイズがあってフットワークが軽いのでフィジカルと技術を鍛えればすぐにものになると思います。Pac-12のオールディフェンシブチームに選ばれてるし、そもそもディフェンスは大学レベルではかなり良い部類でしょう。ディビジョン2からの叩き上げで、しかも今までずっとウィングで、最終学年で初めてのディビジョン1チームでのプレーにして初めてPGでプレーしてちゃんとものになっているところとか、バスケットボールIQと成長力は恐るべきものがあると思います。マレーとの兼ね合いをどうするかが今後問題になるでしょうが、将来的にジョージ・ヒルみたいになってくれるといいなと思います。他にも山ほど優秀な選手がいる中でベストの選択として選んだのだろうから、これはこれでいいか。去年マレーを獲得していなかったら「最高!100点!」と喜んでいたことでしょう。

ホワイトやブロッサムゲームの記事は後で集めよう。しかし、インサイド、オルドリッジをトレードするとして特にPFはどうしたものだろうか。いっそアンダーソンにでもやらすのか。

ドラフト雑感

今年は人材豊富で、基本的にどこが誰をどの順位で指名しても「いい指名」になる感じでした。13位まではほぼ評判通りという指名で、それ以降も多少の順番の前後はあっても、基本的には波乱と呼ぶべきものはありませんでした。1巡目だとアデバヨが早いな、ハートが入るんだ、ぐらいのとこですかね、驚いたのは。去年の大荒れっぷりが恋しい。

指名が早い順から感想。てきとうです。

シクサーズは100点以上。一体これで誰がどこに文句つけるのか。シクサーズファンは少なくとも開幕までは毎日夢心地でしょう。サム・ヒンキーの方角に毎日礼拝しないとね。個人的には50位のレソートが好きで好きで……もう犬かってぐらいボールを追いかけ回して可愛いです。NBAでも一生懸命あっちへこっちへ走り回ってほしい。スタッシュだろうけど。なんかGM変わってからインターナショナルプレーヤーばっかり指名してますが、ブラウンの要望かなんかでしょうか。あとパセシニクスのために2020年の1巡目と2巡目指名権をトレードしたことに、ついにシクサーズも他所に指名権を与える立場になったか、という妙な感動をおぼえます。しかし、シクサーズの指名権ではなくサンダーの1巡目(1-20位でプロテクト、条件が複雑)とネッツかニックスの安い方の2巡目指名権なのが微妙に腰が引けていてダサい。感動がさめる。ここは男らしく「2020年には俺らトップチームになってっから!シモンズでフルツでエンビートだから!」と自分とこの指名権を出してほしかった。3年後にリーグのトップ10になっている、サンダーより上のチームになっているという自信がないってことよな。Kはこのトレード、ダサいって言い続けるからな……。

レイカーズも100点以上でしょうか。弱いところに的確にいい選手を指名していて賢いと思います。28位を30位と42位に交換して42位でブライアントというのは本当にうまい。それと各ポジションでシュートレンジの広い選手を揃えているのが、方向性がわかりやすい。あとはシューティングを改善するためには戦術構築が問題で、一番穴の大きいディフェンス力は現時点ではほとんど改善できないメンツだと思うので、長期的なコーチングと育成の成果がこれから問われます。オヤジが言うような「来年ロンゾがプレーオフに連れていくぜ」みたいなことには多分ならないでしょう。バスケットボールの半分はディフェンスですので、それがリーグ最低のチームはオフェンス力がリーグ最高のチームにならない限り、82試合の半分を勝つことはできません。まあ、半分どころか45勝してプレーオフに出れないこともあるのが地獄ウェストの地獄たる所以ですが。偉大なるポール・ジョージ様のお力をお借りして早くて2年、多分3年以上はかかるんじゃないですかね。なんにせよ1年でどうにかなるようなものではないでしょう。

セルティックスはこれ、いいのか悪いのかなんとも言えない感じで。セルティックスの主力って基本的に外様で、ドラフトから中心選手が育ってないんだよなあ。ブラッドリーは効率があまりよろしくないですがまあこれは良しとして、スマートは基本的には失敗に分類していいでしょう、オリニクもロールプレーヤー以上になれない、ロジアーもダメダメ、ブラウンは結論出すのに早すぎるとして、このチームはわりとドラフト下手なんではないだろうか、あるいは育成が下手か。うーん、主に育成かな。オジェレイはここで取れて羨ましいと個人的には思いますが、3位はジョシュ・ジャクソンで良かったのではないか、他にもっといい選手がいるのではないかと思う余地のある指名が今年もなされたという印象です。結果がいい方に行けばそれでいいですが。しかし、これだけ条件の良い指名権をたくさん持っててすでに良いプレーヤーがたくさんいて、5年以内に優勝できなかったら大問題だぞ。

サンズは病気が治ってよかったね。治ったと見せかけて54位でアイザイア・ブリスコーをぶっこんでくるのではないかと期待していたら違った。本当に治ったのだ。来年ぶり返すかもしれませんが。32位は他にもっといい3&Dプレーヤーがいたのではないかと思います。サンズにとって一番欲しいポジションに他の年なら1位指名されるような選手を取れたのは奇跡に近いですね。

元祖謎ドラフト本舗、キングスが実にらしくない真っ当な指名をして大変驚いています。10位を売って15位と20位で可能な限り良いSFの指名とPFのポテンシャルピック、本当にこれはキングスだろうかと不審になる上手さ。去年なんてトレードダウンした挙句13位以外は完全に成り行き指名してたのに……。ジャイルズについては、インサイドはかなり厚いので、また去年指名したラビシエが良かったので、失敗してもそれほど痛くないということでPFでリスクを取りに行けたんだろう、と理解しております。PGが本当にいないので34位で重ねてPGを取りに行ったのも良かったのではないでしょうか。新人二人にいきなりおまかせでは厳しいので、多分誰か堅実で新人の良い教材になるベテランPGをFAで取りに行くと思います。誰がいいかな、カリーかな。

マジックは選べる範囲でできる限りいい選手を選びましたという感じ。誰もケチはつけない感じ。うーん、これ以上特に書くことない感じ。

ブルズとウルブズのトレードについては批判的なことしか思い浮かばないです。ブルズファンとウルブズファンには申し訳ないんだけど、本当に不快な代物でしたね。まずトレード内容の妥当性を考えると、やはりブルズがバトラーを安売りした印象があります。シボドーが昨シーズンからバトラーを獲得を熱望していたことは明らかで、他に引き合いも多数あったため、バトラーのトレード市場は完全に売り手市場だったのだから、もっと条件を有利にできただろうと思います。ラヴィーンが来シーズンプレーできる試合数がかなり限られていることと来オフにRFAになることを考えると、バトラー(契約が3年残っている)対7位指名権+ダン(この選手もシニアドラフティーだ)でも安売りしている感があるのだから、16位指名権は出さなくても可能だったのではないか。全盛期を迎えたフランチャイズプレーヤーをこうまで安売りできるブルズGMの蛮勇ぶりは、よそから見る分には呆れを通り越してちょっと清々しい感じもしますが、怒れるブルズファンは石投げてOK、許可します。ウルブズ側の不快な点はラヴィーンを出したこと。そもそも、この手のプレーヤーを毎試合勝負が決まっても引っ張って長時間プレーさせ続けたらどうなるか、シボドーはデリック・ローズから学ばなかったのだろうか。さんざん使い潰した挙句当然のように壊して、それでトレードではいさようならってひどい話だ。シボドーはバトラーのトレードを主導したはずだし、社長なんだからトレードの内容に許可を出す立場なわけでしょう、本当に嫌な気持ちになります。トレードの一方が安売りしたとき、その相手方は得な買い物をしたことになりますが、だからといって「うまいトレードをした」とウルブズ側を褒める気には全くなりません。最低のコーチと最低のGMの最悪のコラボレーションがこの醜悪なトレードだったと思いますよ。ブルズの指名については足りないところにちゃんと選んだなという感じですが、ベルをウォリアーズに金銭トレードで出したのは謎。1巡目指名されててもおかしくないような選手を普通金で売ります?マルカネンとポルティスでPFが十分になったからというのであれば別のポジションで指名すればいいだけだし。なんで売ったのか理由が分からない。まず1年しっかり育成して、2年目の出来具合をみてその後のことを考えればいいと思いますが。毎年即戦力になりそうな選手ばかり指名するところといい、基本的に待つことができないんですかね。そういやDリーグチームもしばらく持っていませんでしたが、育成とかする気がないのだろうか。

ニックスは必要なポジションにいい選手を選びましたよ。問題は才能を消尽させない環境づくりをしてあげられるかどうかですよ、このチームの場合は。そしてそれが無理そうなのはご存知の通り。ポルジンギスほどのポテンシャルの持ち主でもスタッツに現れる限りでは1年目と2年目でほとんど質的な向上がみられない。NBA1年目から2年目の期間って多分1番と言っていいぐらいプレーヤーが成長する時期だと思うんですが。頑迷なフィル・ジャクソンをクビにするのが最大の補強なんだろうけど、いつもは悪い意味で行動力のあるドーランが、今や悪い意味で行動しなくなってしまった。仮にクビにしたとしてもドーランがまた悪い意味で行動的になるだろうし。関係者全員のHPをそこにいるだけで削っていく毒の沼地のようなニックスですが、ドラクエじゃないのでトラマナなど唱えられない。もはや立ち入らないのが一番という状況でしょうか。情けなや。今のニックスでプレーしたいと思ってるプレーヤーなんてほぼいないんじゃないでしょうか。

マブスはアスレチックで火力のあるPGという一番必要な選手をゲット。長期的に中心選手になっていく期待がかけられますが、よくも悪くもウェストブルック的なプレーヤーなので、非効率なボールを動かせないプレーヤーになってしまう恐れはありますが、カーライルならきちんと教育できるでしょう。人に恵まれたチームに指名されるのはスミスにとって幸運だと思います。

ブレイザーズ、ロースターの空きも3枠しかないし、10位と15位+20位の交換はうまい。しかしまさかPFを二人指名するとは。どんだけ現有PF陣を信頼してないんだ。信頼しろっつー方が無理か。アミヌが実質PFとして、PF5人。うーん、まあ取った二人は両方ともいい選手なので指名自体は悪くないのかな。

ホーネッツが謎ドラフトをしなかったのにはがっかり。残った選手で一番いいのを普通に指名しやがって……。ケチをつけるところがあるとしたらそれぐらいでしょうか。今年は謎ドラフトが少なくて寂しいですね。ホーネッツとキングスが頑張ってくれないと面白みが減るなあ。

ピストンズは、あ、そっち?という感じですが、足りないところに想定される選手を普通に取った形か。これも特に言うことないかな。非常に真っ当です。

ジャズはトレードしてミッチェルとブラッドリー。性格のいいウィングスパンのある選手を取るという実にジャズらしいと言うかなんというかな指名でしたね。最初ナゲッツがミッチェル指名したときは「またSG!!」と呆れましたがトレードして獲得したのが「またストレッチ4!!」だったので再び呆れました。ジャズがウィングにいかなかったのはヘイワード残留への自信の表れとKは受け取っておきますよ。あとやっぱり古典的Cは取るのね。ウィリアムス=ゴスもジャズらしい。全体的にチームカラーの出た指名だったと思います。

ヒートについて。Q.あのー、なんで?A.貪欲なハードワーカーが好きだからじゃい。とのことです。ホワイトサイドとどちらか片方だけという使い方はしないだろうから、サンダーみたいなダブルCの状況がどんどん出てきそうで、フロアのストレッチとかどうするんだ感。ディフェンスは次シーズンもまたバッキバキになりそう。まー、ヒートはスカウティングがかなりいいので結果的にやっぱり正解だった、という未来が来そうではある。

ジャスティン・パットンは全部がいい方に改善するとちょっとしたタウンズになりそう、とか書いたらタウンズのいるチームに指名されてしまった。PFという感じでもないので、シボドーがタウンズを壊してくれないとほとんど試合でれなさそう。ジェンも契約延長したし。シボドーって確かDリーグも全然活用しないよね。パットンが成長・活躍できる環境が整うということはウルブズにとって不幸な状況ということになりますし、ウルブズにとって順調な状況はパットンにとって不幸な環境になりそう。

バックスはポジションお構いなしとは書いたものの、まさかここまでとは。こりゃメイカーはCで使っていくということで確定か。なんか、全ポジションでかくてニョローンとしたのが揃ってる。

ペイサーズはあちこちのメディアで指名の評価が低いですが、結構良くない?2巡目でザ・センターという感じのアニボグも取れて、身体能力の高いスラッシャー型のコンボガードのサムナーも取れて、ほしいところにかなりいい素材を指名できていると思いますが。ウィングとPGも必要ですが、18位、47位、52位で指名するならこれでケチはつけられないでしょう。与えられた条件の中では十分良い選択をしたと思いますけどね。来年は今の所ウィングが充実しているみたいですし、長期で見ると悪い指名とは思えない。

ホークスは会心の指名ではなかろうか。点とリバウンドを取れるPFというホークスが一番必要としている選手がよく残ってたなあ。また、このチームならシューティングレンジもちゃんと広げられるだろうし、チームとコリンズの双方にとって最良のマッチングだと思います。バスケットボールIQがアレでディフェンスがひどいらしいのでそのへんの伸びしろが怪しいですが、なんとかするしかない。なんとかして。

サンダーはアスレチックな3&Dのウィングがほしいということかな。来季サンダーはサラリーキャップに全く余裕がないと言うか多分タックスラインをぶっちぎると思うので、ディフェンスは出来ても点を取れないロバートソンと高額の契約延長をするとは考えにくい、他のウィングはオフェンスかディフェンスのどっちかがさっぱりな選手が多いのでファーガソンに両方できる選手になってほしい、ということでしょうか。まあ、ああいう戦い方をしている以上誰が来てもシューティングの悪さはどうにもならないと思います。サンダーに来る前、シングラーはなかなか良いシューターだったことを思い出そう。プレーヤーの問題じゃなく戦術の問題ね。ボールが動かないチームのシューティングが改善することはないし、サラリーキャップ的に優秀なスコアラーが入ってくることもないので多分戦術も昨季とあまり変わらないでしょうから、来季は良くて現状維持ですかね。ファーガソンはフィジカル的に仕上がってないので、最低1年は育成期間が必要なのではないかと思います。

ネッツはドラフト以前にトレードが見事。どん底感は相変わらずだし短期的に良くなることはないだろうけど、少なくともその環境の中で長期的視点から打てる手は最大限に打っていて大変良いと思います。ロベス兄はどん底ネッツを長年支えてくれていたわけですから、できればもっと長くプレーしてほしかったという感もありますが、仕方ないか。ラッセルは心機一転ネッツで頑張ってほしい。アレンも22位では本来指名できない選手だと思うので良かったと思います。2019年にようやくドラフト1巡目指名権が使えるようになるので、あと2年は地ならし期間だな。ショーン・マークスGMの手腕は見事ですが、もうドラフト指名権と交換できるような資産がないので、来オフは今まで以上に難しいオフになりそうです。キャップルームがスカスカなので今年もRFA選手へのネッツ爆弾が炸裂しそうで非常に楽しみ。ブレイザーズはおかげでスカスカキャップルームからタックスライン超え目前まで急進しててすごかったですね。他所のチームに同じことをしていたので因果応報ですが。

ラプターズは安い買い物をしたのではないかと思います。シューティングはだいぶ怪しいですし時間がかかるでしょうが、このレベルのディフェンダーはそうはいないと思います。1年目はしっかりリハビリと育成に注力して、戦力として期待するのは2年目からでしょうか。

ナゲッツは去年エルナンゴメス取って更にストレッチ4を二人ですか……ダレル・アーサーもいるし……。シューター型のSGも4人ぐらいいてバランスが悪いっすね。実際今シーズン3Pポンポンチームになって得点効率がいいのだから、こういう方向に傾くのも分からいではないが。ロケッツみたいにC以外全員シューターみたいな方向に行きたいのかも。

2巡目はいい選手いっぱい。各チーム好きそうな選手を取ってるなあ、という。ハルテンシュタインとアニボグはここまで落ちたか、モトリーが指名されなかったのか、という部分は驚きでした。

今年は荒れなかったのであんまり面白くなかったし全体的に書くこともないですね。キングスが今年もSGを指名して我々の知性の限界を試してきたり、ジョーダンが「ワシャ大学で実績を残した者しか認めん!」と怒りのフランク・メイソン11位指名とかやらかしてたら大喜びでしたがそういうのもなかったので。来年は大荒れの指名を期待。おわり。