だいたいNBA

Kだよ。だいたいNBAのことを書くのです。だいたいスパーズのことを書くのです。

最近の試合の感想、ディアウさんの魅力には抗えない

最近の試合の感想

正直特に言うこともない……レナードうまいよね、何食ったらあれだけうまくなるんだろうね、くらいのもんです。しかしあれですね、レナードはレベル99にして全パラメータカンストみたいなのを目指しているのでしょうか、マジで出来ないことが何もなくなってきました。スタッツ眺めたら、得点、アシスト、スティールが今のところチームハイ。USG%が33.3%もあるのにTOV%がわずか7.4%、それでいてAST%が25.8%って、一流PG並みの数字だと思うんですが。3年目ぐらいでディフェンスをカンストさせて「ほな次シューティングカンストさすわ」つって5年目でカンストさせて「ファールゲットとボールハンドリングとゲームメイクもカンストめざそか」って今の状態でしょう。なんか真・女神転生のパラメータの伸ばし方みたいな強くなり方しててこわい。やりこみゲーマーがバスケとかいうゲームやりこんでますみたいな。スパーズのコーチ陣はこれからもレナードが飽きないようにやりこみ要素をどんどん提供してほしい。

で、キングス戦は前半相手のFG% .514でかなりシュートを決めてられていたのを後半かっちり修正して.278に抑えて、更にレナードとオルドリッジが後半しっかり点を積み重ねて、比較的接戦と言える結果でしたが内容的には力勝ちという感じだったと思います。スタッツを見れば明確ですが、後半はカズンズ以外はほぼ完璧に抑えて、カズンズもインサイドに突っ込んでシューティングファールを稼ぐ以外はだいたい手詰まり感のあるプレーをしていたように思います。デッドモンがディフェンスを頑張ってくれたと思います。しかしカズンズはすごい。力こそ正義!みたいな。いまバスケ業界で最も世界が核の炎に包まれたあとに成り上がりそうな男だろう。デッドモンも「ブルドーザーみたいだった。ひたすらハンズアップしてファール取られないようにするしかなかった」といってますが、本当にブルドーザーみたい。スパーズはこの間ウォリアーズのインサイドをズタボロにしましたけど、この試合ではカズンズにやられた感じはありますし、なんかカズンズ一人でウォリアーズのインサイドを圧倒できるような気がしてきた。コーチが変わってからディフェンスが全体的にかなり良くなった印象もありますし、今のキングスなら案外普通にウォリアーズ倒せるんではないか。スケジュール的にはシーズン中盤ぐらいまで対戦がないのが残念。

スパーズとカズンズというと、前にカズンズがダンカンにつっかけまくった挙句いいようにあしらわれて激おこカズンズ丸になってたのを思いだしますが、この試合は結構落ち着いてて終了後もわりとフレンドリーな感じで、コーチも変わって新シーズン初戦にも快勝してるし、ちょっと精神的に安定してきたのかなあ、と安心していたら、ウルブズ戦で最終盤にファールアウトして激おこカズンズ丸になってたそうで、Kは別の意味で安心しました。いつまでも変わらない君でいて。

 ペリカンズ戦はねー、本当に書くことないねー。普通にやったら普通に勝った、以上、としか言いようがない。気になったところといえば、Q3のはじめにアンダーソンがアンソニーデイビスにスティールしようとしてシューティングファールを与えたあと、すぐにベンチに戻されて説教食らってたのはなんでじゃろ。オルドリッジにデイビスのディフェンスをさせてそれにヘルプをしないように指示していたらしいので、それでヘルプすんなっつったろということで叱られたのだろうか。デジョンテ・マレーのドラフト指名とスパーズの育成・スカウティング思想やこの前の諸々の情報で「3Pラインで比較的距離をおいて守っても、腕の長さと反応の速さでジャンプシュートに食らいついてオープンショットにさせない」とか「カバーディフェンスを手を抜かずにやる」とかアンダーソンの分かりにくいディフェンスの良さについて書きましたが、この試合はそのへんの良さがわかりやすい形で出てたんじゃないでしょうか。あとポジショニングのうまさとか。この記事では「殆どの選手は「どこにいるべきか」がわからないことで苦労しているけど、自分の場合はそれは分かっていると思う。自分にとって問題なのはそれを実行することだ(身体能力が低いせいでポジショニングが然るべきスピードで出来ない、ということ)」と自分のディフェンスの改善点について語っていましたが、多分去年よりは多少なりとも早くなってるんではないですかね。あとは終盤3rd Unit軍団のプレーが全然こなれてなくでガチャガチャしてたのは楽しかった。なんと言うか、ミニバスを見守る父兄の気持ちだ。ほっこりしました。や、それなりに書くことあったな。

ヒート戦は、サンアントニオから飛んで連戦だし、ヒートはボッシュとリチャードソンがいなくて戦力が大きく削れているとはいえ弱いといえるわけでもないし、この辺で1回負けるかなー、と思ってたら勝ってました。内容は悪かったですね。ディフェンスは今季最悪でしょう、実に締りのない……それなりに疲労が残ってたんだろうなあ、という印象のディフェンスでした。特にお前だ、こら、スローモー。Q4にリードを奪われたあとに、レナードとミルズにゴリゴリ点取ってもらってなんとか助けてもらった試合というべきか。あとホワイトサイドが一時抜けたのもスパーズからしたら運が良かった。こういう試合を落とさずに拾えるのは大したものだなあと思いますし、これ以外の試合も含めて後半に得点を着実に積み重ねられるレナードのエース感が頼もしい。Q4ほとんど出ずっぱりだったのでプレータイム長かったのではと思ったのですが、全部で30分も出ていなかった。終わってから見てみると、また随分いい感じにプレータイムを分散させていらっしゃる……。とはいっても今日出た選手はみんな疲れたと思いますけど。

特に言うこともないと言いつつ書き始めるとダラダラ書いてしまう。おしまい。

誰もディアウさんの魅力には抗えないのだ

SLC Dunk(SBNationのジャズ専門サイト)にディアウさんの魅力について語った記事が出ていました。我々ディアウさん愛好家にとっては比較的よく知られたダンディエピソードを連ねたものですが、ディアウさんへ心酔している様子が感じられる、ほどよく気持ち悪い文章になっていてよろしい。最後の、今年のオリンピックの最終予選でマニラに行った際にダイビングスーツを家族に持ってこさせて、試合が終わったあと遊んでから帰ったというエピソードはいかにも「らしい」エピソードで結構好き。

ウォール・ストリート・ジャーナルに、ディアウさんとコーヒーについてのなかなか面白い記事が出ています。ユタに移って早速自宅と練習場とスタジアムに計3台エスプレッソマシンを導入したディアウさん、さすがっす。ディアウさんに影響されて周りもコーヒーを飲むようになったり、ドリップコーヒー派だったデニス・リンジーGMもエスプレッソを飲むようになったとか微笑ましいエピソードもあり。誰もディアウさんの魅力には抗えないのだ。ディアウさんは一種のコミュニケーションツールとしてコーヒーを活用しているフシもあるようです。あと、初めて知ったんですけど、モルモン教ではカフェインに対する制限がない一方で、コーヒーやお茶などの「ホットドリンク」は禁止しているんですね。そのためモルモン教の宗教国家という面が強いユタ州でのコーヒー文化の発展は非常に遅れていたとのこと。あと、イングルスに連れて行かれた小規模ロースタリーのバリスタがMAKE AMERICANOS GREAT AGAIN.(トランプ支持者が使うフレーズ)と書かれたTシャツを着ていたとか、土地柄を感じさせます。ユタ州って共和党が非常に強いと思うんですけど、今ああいう状況でもまだトランプ支持が強いのだろうか。

(22:15追記:失礼!ここはKの誤読・誤解です。AmericaじゃなくてAmericanosね、エスプレッソを薄めて作るアメリカーノ例のフレーズをパロディしたTシャツをとあるコーヒーショップが作って、それをこの店のスタッフが着ていたということですね。スンマセンした)

おしゃれ雑誌GQにディアウさんインタビュー。フィリピンの話を一部してるんだけど、これは先の最終予選の時のことかな。バロット(バロットで検索ゥー!)を食べたかったんだけど時間がなくて食べれなかったとか言ってますこの人。いくつになっても冒険する心を失わないディアウさんは食への冒険心も強いのだ。他にも、火星に住みたいとか、ポポヴィッチとはボルドーワインの話をたくさんしたとか、引退したらしたいことがたくさんあるけど映像作品づくりはその一つとか、ダンカンを動物に例えるならゾウとか、いろいろ語ってます。

SAENのジェフ・マクドナルド記者による良い記事もある。次ジャズ戦だもんね。ディアウさんここまで絶不調でKは激しんぱいディアウ丸です。復調してほしい。