だいたいNBA

Kだよ。だいたいNBAのことを書くのです。だいたいスパーズのことを書くのです。

今年のGMアンケート

NBA.comに今年のやつが出ていた。目についた項目について感想。

今日から新しいチームを始めるとして誰でも一人選手を選べるとしたら誰にするか、という項目で今年も一番人気なのがカール=アンソニー・タウンズ。去年よりも票が集まってませんが、まだ若くしてあれだけの実績をあげている、しかもまだキャリア2年で長期に渡ってキープできるので、やはり長期的にチームの中心に据えられるということで人気があるのでしょう。多様なスキルがあって現代的なビッグマンとしてすでに完璧な能力を持っていて、今後バスケのあり方がどう変わろうとも対応していけそうなので、チームを作る側からみて一番欲しいというのはわかりやすい。2位がヤニス・アデトクンポでレブロンよりも上。全体としてすごく点が取れるとかゲームメイクがすごいとかではなく、あらゆる面でハイレベルなバーサタイルプレーヤーが票を集めています。更に言えば票がバラけた上でウィングの選手が票全体の65%ぐらいを占めていて、ウェストブルックやハーデンに票が入っていないことやガードではカリーがおそらく1票得ただけということも含めて、現代のバスケがどういうものか、今後どのようになっていくかについてのGMたちの展望が反映されている項目と言えるのではないかと思います。PGが主役という雰囲気が今はまだ強いと思われますが、ウィングの質がチームの質を決める時代になりつつように思います。個人的には1ガード3ウィング1ビッグが今後主流の編成になっていく、アデトクンポのようなトップレベルのボールハンドリングとパス技術のあるウィングがいる場合は4ウィング1ビッグのような編成になっても全く不思議ではないと考えています。気が向いたらまた別に書きます。

どのチームがオフシーズンの最も良い動きをしたか、という項目で2位がセルティックスでキャブスが入ってないのですが、これってあのトレードはセルティックス有利のトレードだったという認識のされ方をしているということだろうか。まあ他にもドラフトとかFAとかその他のトレードとかひっくるめての評価でしょうが、Kはどう考えてもキャブスがぶっちぎりで上手くやったと思ってるんですけども。アービング対トーマス+クロウダーでもキャブス有利だと思いますが、更にヨーロッパでかなり良いプレーをしていたジジッチとネッツの来年の1巡目指名権まである。来季のキャブスのロースターは年寄りが多いとは言え文句なしの実力者揃いでだいぶ凄まじいことになっている。キャブスは過小評価だと思うなあ。GM変わってどうかという感じでしたが、今年も東はキャブスが勝ち上がるでしょう。1位のサンダーはごもっともというところで、まずい長期契約をした選手の不良債権処理と、短期的な戦力の増強と、再来季以降のチーム構築の柔軟性の確保の三兎を追って成功させる。プレスティGMのあのトレードの上手さはなんだろう。個人的にはデマール・キャロルとラプターズのドラフト1巡目指名権を無から生み出したネッツのトレードはマジで錬金術だと思いました。キャロルは適切なチームでプレーすればリーグ最高峰の3&Dウィングだと思いますし、ネッツはその適切なチームだと思います。

誰が最も過小評価された新戦力か、という項目は毎年面白いが、NBAの経験のない新人にも関わらずキングスのボグダン・ボグダノヴィッチが入っているのが少し嬉しい。こういうところをちゃんと拾ってるのがこのアンケートの面白みですよ。テオドシッチじゃなくボグダノヴィッチに票が入るのがいいよねえ。ルディ・ゲイに2票ぐらい入っていますが、絶対プレーオフ出るチームに絶対プレーオフ出れない選手が加わって、セルフほこたて対決になっててエキサイティングです。スパーズの光の力とゲイの闇の力のせめぎ合い。中2力が上がって今年のスパーズはオタクにおすすめ。アンダーソンの腕も5メートルぐらい伸びるしジノビリも青魔法みたいなの使うしディアウさんも異世界でチートする予定。

誰が最もタフなプレーヤーか、という項目はそもそも「タフ」という概念が曖昧なせいかやたら票がバラけている。肉体的な意味でタフ(スティーブン・アダムスなど)、精神的にタフ(トニー・アレンあたり)、長く活躍し続けている(ジノビリ)とかいろんな解釈がありそうで実に答えにくそう。メンツを見れば確かに「タフだな」とは思うものの、項目としてぼんやりしすぎているのでそろそろやめたほうがいいのではないか。

以上。