だいたいNBA

Kだよ。だいたいNBAのことを書くのです。だいたいスパーズのことを書くのです。

アンダーソンが去る日

流石にうんざりしてきた。

2年前にブログ始めた途端にボナーさんとディアウさんという、NBAで1番目と2番目に好きな選手がスパーズを去っていきなりモチベーション下がってそのまま来ているわけですが、この度3番目に好きな選手がいなくなります。はあ。

スパーズ以外ではジャズかグリズリーズぐらいしかアンダーソンが合いそうなチームはないな、とは思うので、いいチームに入ったのではないでしょうか、スパーズ以外では。スパーズ以外では。

アンダーソンは褒めるだけで玄人づらできるとても良い選手です。というか、数字の上でも実際のプレーでも、どこがどういいか指摘するのが難しい、褒める側の能力が問われる選手だと思います。逆に言えば、アンダーソンのどこがどういいかを理解することでこちらの能力が磨かれます。アスレチックな選手がビョーンと飛んでダンクするのを見てスゲーと思ったり、ボールハンドリングのいい選手がクロスオーバーするのを見てウメーというのとは全く違う種類の見識です。スタッツも、1試合あたりのスタッツをどう眺めても良さはわかりません。古典的なスタッツと発展的なスタッツの乖離が激しく、発展的スタッツを見なければいけません。また、そこから、古典的スタッツと発展的スタッツの乖離を生む要因は何か、そもそも発展的スタッツは何を意味するか、そういうことの理解を求められる。アンダーソンが2014年ドラフト組で3番目にいい選手だ、なんて言っても誰も信じないでしょうが、ある面から見ればそういうことになっている。何がその違いを生むのか、ということを頭に入れてそのプレーを見直すとき、バスケの妙味というか滋味というか、身体能力が全く欠けた男がNBAで渡り歩くための工夫と技術とインテリジェンスが見えてくる。前にも取り上げたこの記事がその一端を見せてくれるわけだけれども、もっと微妙なポジショニングとかせこいディフェンスとか、わざわざ取り上げるようなことでない部分に上手さがあったりする。そういう選手です。そういう選手は、やっぱりそう多くはない。

まあ、スパーズにいる限り、レナードが残るにせよトレードで誰か来るにせよ、スターターの座は安泰でも何でもないわけで、おそらくグリズリーズにいたほうがプレーヤーとしてはより充実した仕事ができる可能性が高いでしょう。アンダーソンはNBA一身体能力の低いスラッシャー型PGだと思っているので、昨季やっと出せるようになったそういう面を、2ndボールハンドラーとしてグリズリーズで出せるようになるといいなと思います。