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ウマ娘の因子厳選と因子周回――私の考え方と実践

因子厳選

ウマ娘において因子はサポートカードの質とともに決定的に重要だ。しかも因子はサポートカードと異なり、無課金にも廃課金にも平等に現れ、機能する。無課金や微課金の人間が高課金・廃課金勢とチャンピオンズミーティングで同じ土俵で戦って勝つためには、因子の質を徹底的に良いものにする必要がある。もっと言えば、因子が最大にしてほぼ唯一の武器だから、因子厳選にこそ努力を払わなければならない。以下はチャンピオンズミーティングを想定して、無課金からデイリージュエルパック程度の課金にとどめている層が強い馬を作るための因子厳選について考えていく。

因子には青因子、赤因子、固有スキル因子、白因子の4種類があり、白因子にはスキル因子とレース因子があり、合計で5つのカテゴリがある。固有スキル因子は星の数であまり大きな影響がないため、ここでは問題にしない。どの固有がどう強いかということは各自で調べて欲しい。

ウマの強さを決めるのは、まずはステータスだ。スキルはウマのステータスが近い場合に差をつける要素になるが、基本的にはステータスの差が実力差ということになるだろう。私のような無・微課金勢はサポートカードのトレーニング性能とレースボーナスの限界からステータスとスキルの二兎を追うことは困難だ。スキルを追うよりまずステータスを完全なものにしなければ高・廃課金勢と同じ土俵に立つことすらできない。したがって、ステータスを引き上げる青因子とレース因子が最重要となる。レース因子と言っても、URAシナリオ以外の因子は継承したところでほとんど誤差みたいなものだから、追求すべきはURAシナリオ因子ということになる。つまり、因子厳選とはレンタルを含めて青3URA3を持つウマを揃えていき、最終的には青9URA9を目指していくプロセスのことだ。とりあえず、この記事ではそういうこととして話を進めていく。

赤因子は重要で、特に距離適性因子は非常に価値がある。距離適性がSになるとスピードが上乗せされ、1200を超えられる可能性があるからだ。ただ、青3因子とURA因子のセットを求めつつ赤因子も思い通りのものを追求するのはかなり難しい。結果的になにか良質なものがついたらラッキーぐらいの気持ちでいたほうがいいだろう。赤因子の厳選というものもあるが、それは基本的に特殊な用途(ダートマルゼンスキー、逃げエルコンドルパサーなど)のために使われるもので、青因子と白因子の質とバリエーションを犠牲にするので育成が難しくなる。赤因子厳選は、強力なサポートカードを持っていて、青因子や白因子の質が足を引っ張ったとしても強い馬を作れる人向けのものだと思うので、ここでは問題にしない。

URA以外も白因子は多ければ多いほど良い。が、これもついたらラッキー程度のものだろう。白因子がついたからと言って、実際にそれが確実に継承できるわけでもないのだから。それにスキルが取れたからと言ってそれに使えるスキルptが最終的に残っているとは限らない。URA因子継承は強い馬を作るために不可欠な大きな上ブレ要素だが、それ以外の白因子は貰えればちょっと儲けたという小さな上ブレ要素だ。一方で、チャンピオンズミーティングは条件が事前に設定されており、それに特化した育成ができる。そのため、条件が合えば確定で発動してスピードの限界を超えられる可能性のある緑スキル、具体的には右回り・左回り、春夏秋冬ウマ娘、春夏秋冬ウマ娘を継承するフェブラリーS天皇賞春・宝塚記念天皇賞秋の因子の価値は急上昇している。良馬場、根幹距離なども価値がある。右回り・左回り、春夏秋冬ウマ娘は意外と取るのが難しいので、これらの白因子はかなり価値がある。また〇〇直線・〇〇コーナー系の速度スキルも効果時間が長く、下手な金スキルよりも効果的ですらある。終盤加速のスキルは全て価値がある。これらのスキルを取得できるときは必ず取得しておきたい。

因子周回

上記の理解を前提として、後は良質な因子が出るまでひたすら育成を続けることになる。これが因子周回だ。これにも効果的・効率的な方法がある。

  1. 青3因子を出しやすくするためにSS/B/B育成を心がける
  2. URA因子を出しやすくするために親・祖が全員URA因子を持ったウマを継承する
  3. 金スキルを獲得し下位スキル因子を出しやすくする
  4. 継承相性を高めるために素の継承相性の高いウマを使い、出られる中央G1に全て出して全部勝つ
  5. 赤因子を脚質補正以外にするために脚質適性Aが一つのウマを使う

以下順に説明する。最後に因子周回に向いているウマ娘を示し、私が実際に因子周回どう行っているかを動画で示す。

青因子:SS/B/B育成を心がける

最も重要なのは青因子だろう。継承されるかどうかわからないURA因子よりも、まずは確実に継承される青因子を良質なものにするのが因子厳選の前提となるだろう。

各因子の出やすさや星の数の分布について、現在ではかなりの部分が明らかになっている。青因子についてはウマ娘攻略データステーションポチのツイートを参照。

これらの情報から分かるのは、青3因子を出すためにはステータスをB以上にする必要があること、SS以上にすることでさらに青3出現率がほぼ倍になること、親が同じ種類の青因子を持っている数が多ければその種類の青3因子の出現率が上がるかもしれないことだ。

賢さと根性はあまり重要なステータスではなく、無理に因子で補強する必要はない。したがって、スピード・スタミナ・パワーの3種類をB以上にし、なおかつ可能な範囲でSS以上に伸ばすことでこの3種類の青3因子の出現率を上げていくことを目指すべきだ。これら3種に20%と10%の成長補正があるウマはSSを2つ以上にすることも十分可能だ。スピードを叩けばパワーが上がり、パワーを叩けばスタミナが上がるので、スピードとパワーの補正があるウマは因子をスタミナに多めに振って、ひたすらスピードとパワーを叩くことでSS/B/SS育成が比較的容易に可能になる。ただし、サポートカードが充実していない場合は、トレーニングに集中したうえでそれなりに上ブレしないと難しく、継承相性を高めるためになるべく多くの重賞に勝たなければならないことを考えるとトレーニングにターンを費やせないため、無難にSS/B/B育成を目標にするほうが良いだろう。SS/B/B育成であればだいたい4〜5%ぐらいの確率で青3因子を出せるはずだ。体感的にもそんなところだろう。

スピードをSSまで叩けばパワーは大概Bまで上がるため、スピードをSSにしたSS/B/B育成が最も簡単だ。因子をスタミナに振って、初期スタミナのあるスタミナサポートカードを1つ入れ、適宜スタミナを叩けばBまでは簡単に乗る。他のサポートはスピード5か、スピード4+たづなでひたすらスピードを叩き続ければ良い。スピードだけの補正があってパワーにない場合はパワーがBに届かない可能性がでてくるが、因子を多少パワーにも振り、イベント選択肢をパワーが上がる方で選んで補強しておけばまず大丈夫だろう。マイル・中距離型のウマはスピードに補正がある場合が多いので、このスタイルで育成すれば容易にSS/B/Bを達成できる。

中・長距離型のウマはスタミナに20%の成長補正がある場合が多く、こうしたウマは素直にスタミナSSのSS/B/B育成を目指すのが良い。私は因子をスピード・スタミナ・パワーになるべくバランスよく振って、スピード3スタミナ3のサポート構成でスピードとスタミナだけを叩き続ける方法を取っている。中長距離型のウマはたいてい中距離G1を走ることになりURAファイナルズは中距離になるため、スピードがないと最後まで勝ち抜けないのでスピードを十分上げる必要がある。一方でスピードSSまで叩くわけではなく何もしなくてもパワーBまで上がるということはないので、ある程度パワーにも因子を振る必要がある。さらに、十分なスピードを得ようとするとスタミナを叩くターンが減るので、スタミナ因子がゼロだと今度はスタミナをSSまで上げられなくなるという本末転倒な状況になってしまうこともあるため、スタミナ因子もある程度振る必要がある。スタミナSSのSS/B/B育成はスピードのそれと比べて難しい。試行を重ねて因子のバランスやサポートカードの編成を見極めていく必要がある。

白因子:取得したい因子を持つ親を揃え、金スキルを取得する

白因子の取得率や星の分布についてはポチのツイートを参照。

要は親が同じ白因子(星の数は問わない)を持っていればその白因子の取得率が上がるということだ。親・祖6人誰もURA因子を持っていないウマがURAファイナルズを勝ち抜いた場合URA因子が得られる確率は20%だが、6人全員がURA因子を持っている場合は35.43%まで上がる。この差はかなり大きい。因子周回でレンタルする際は必ず親・祖が全員URA因子を持っているウマをレンタルすべきだ。さらに言えば、継承して手元に残るのは代表の因子だけなので、代表の因子の良質さに特にこだわるべきだ。つまり、因子厳選という観点から言えば、代表の因子が青3URA3でなおかつ祖二人もURA因子を持っている(星の数は問わない)ウマをレンタルすべきということになる。自前の因子もこの条件を満たすものを優先すべきだろう。もちろん、状況によって必要な因子も変わってくるので柔軟に考えればいいが、これが基本線だ。

他の白因子も同様に、親・祖で同じ因子を持っている数が多ければ、子が同じスキルを取得したりレースで勝ったりした際にその白因子を取得できる確率が上がる。また、金スキルを取得すると下位スキルだけを取得した場合と比べて因子の取得率が倍になるため、金スキルは積極的に取得すべきだ。一方で○→◎と上げてもそれほど白因子取得率は変わらないため、2段階上げるよりもその分のスキルポイントで他のスキルを取得したほうが良いだろう。ただし、上記の通り右回り・左回り・春夏秋冬ウマ娘・根幹距離・良馬場などはチャンピオンズミーティングで非常に有効なため、少しでも因子取得率を上げるために二重丸まで上げても良いと思う。役に立つかどうかわからないスキルを取るよりは、役に立つとわかりきっているスキルの因子取得率を上げるほうが有意義だろう。

継承相性:素の継承相性の良いウマを選び、出られるG1全部に勝つ

継承相性に関してはヴァス=梶原の分析が完全なものだろう。この人が作った継承相性表も素晴らしく、大いに活用させてもらうと良い。

強い馬を作るために大事なのはURA因子をできるだけ多く継承することだ。そのためには継承相性をできるだけ高めて因子継承を発生しやすくしたい。継承相性を高めるには、素の継承相性の良いウマで親・祖のセットを構成し、親・祖の間で勝ち重賞レースをできるだけ多くかぶらせる必要がある。

個々のウマの素の継承相性については上記の相性表を参照。個別の継承相性は良いに越したことはない。というのも、継承する子と同じウマが祖にいる場合(個別の継承相性が0になる)、青因子が継承されないことがあるからだ。継承相性が極端に悪いハルウララの育成で、祖にハルウララがいないのに青因子が継承されないケースを経験したこともある。おそらく、全体の継承相性だけでなく、子と親・祖の個別の継承相性にも因子の継承されやすさは影響されるのではないか。だからこそ、全体の継承相性を引き上げるだけでなく、そもそも素の継承相性の高いウマで親・祖のセットを作っていくのがベターだと思う。継承ループは子と祖が同じになる傾向が強いのでやらないほうがいい。

因子周回に使うウマを決めたら、次に継承する親を決める。これは、親が良質な因子を持っているセットを優先する。親が良質な因子を持つということはどういうことかというと、白因子の項で書いた通り、青3でURA因子を持っていてURA因子の星の数が多いセットということになる。例えば私の手持ちの因子では、親がスタミナ3URA3が1セット、パワー3URA2が1セット、その他の青3はURA1かURA因子なしなので、基本的にどのウマに対してもスタミナ3URA3とパワー3URA2のセットを継承する。結果として手元に残る因子を良質なものにすることが因子厳選の目的なので、基本的に親の因子を問題にし、周回に使うウマの継承相性が○だとか◎だとかは問題にしない。成長補正の弱いところに因子を振るとか、特定の白因子・赤因子をなるべく残したいとか、そういう理由があるときはパワー3URA2のウマを他の青3URA1に変えるときはあるが、基本的には青3でURA因子の良質なものを最優先する。

親と祖の間で勝ち重賞レースがかぶると継承相性値がかぶった数だけ上がる。しかし、レースに出すぎるとそれだけでターンが消費され、SS/B/B育成が困難になる。青3因子を出すことが前提だから、継承相性値を上げるために青3因子出現率を下げるような格好になってしまうのは本末転倒だ。

G1を端から勝つと、クラシック三冠や春シニア三冠、秋シニア三冠などの特別な実績が得られる。これらの特別な実績がかぶることでも相性値が上がる。したがって、効率よく継承相性値を上げるためには、出場する重賞を中央G1に絞り、出られるG1は全部出て全部勝つのが良い。同じG1を2度勝っても上がる相性値は1なので、1回勝てば十分だ。また、目標レースを3戦目にすればリスクなく3連戦できるので、秋シーズンはそれを利用してG1を連戦すると良い。例えばオグリキャップであれば、2年目は菊花賞エリザベス女王杯マイルCS(目標)で3連戦し、3年目はジャパンカップチャンピオンズカップ有馬記念(目標)で3連戦といったローテーションを組めば、リスクも無駄もなく秋華賞以外の中央秋G1を全部勝つことができる。同日開催のレースは、選べるならば目標レースに設定されていることの多いレースを選ぶべきだ。朝日杯FS阪神JFなら朝日杯FSを、牡馬三冠と牝馬三冠であれば牡馬三冠を選ぶこと。もちろん、SS/B/B育成が前提なので、ステータスの上がり方に余裕がないときはトレーニングを優先させてローテーションを柔軟に調整したほうがいいだろう。その場合も、そのターンのトレーニングの質によるが、目標設定されることの少ないレース(チャンピオンズカップヴィクトリアマイルなど)を外すようにしたい。一方で優秀なレース因子を取得できるレース、具体的には春夏秋冬ウマ娘が継承されるフェブラリーS天皇賞春・宝塚記念天皇賞秋、根幹距離が継承される大阪杯マイルCS、非根幹距離が継承されるエリザベス女王杯は優先したい。G1はレースボーナスも多く、緑スキルを覚えられることもあるから、白因子を増やす観点からも出られるG1は全部出たい。

これらをきちんとやっていれば十分に継承相性は引き上がるので、継承ループなどというものは気にする必要もやる必要もない。継承相性を引き上げるのはそれ自体が目的ではなく、強いウマを作るための手段だからだ。

赤因子:脚質適性Aが一つのウマを周回に使う

赤因子はあまり追求しなくても良いと考えているので、もしついでに狙うなら、という程度の話だ。ウマ娘攻略データステーションポチのツイートを参照。

赤因子で価値があるのは馬場適性と距離適性だ。脚質適性は賢さを少し上げたり下げたりする程度であまり意味がない。賢さ自体にあまり大きな意味がないからだ。強いて言えば、デバフ用の追込ルドルフやハルウララのスキル発動率を上げる(というか下げない)ために追込補正があると少し嬉しいね、というぐらいだろう。

赤因子は馬場・距離・脚質それぞれの適性の中からA以上のものがランダムに選ばれる。さらに、選ばれたものから星1が20%、星2が70%、星3が10%の確率で得られる。例えば補正なしのアグネスタキオンであれば、芝・中距離・先行のどれかの赤因子が33%の確率で選ばれる。

あまり意味のない脚質因子をつけたくないならば、脚質適性Aが2つ以上ないウマを選んで、補正せずに使えば良い。さらに、赤因子の中で特に意味があるのは距離因子なので、距離適性Aの比率を高くして距離因子を取得しやすくするのも良い。例えばウオッカは適正Aが芝・マイル・中距離・差しなので距離因子を取得できる確率が50%になる。ミホノブルボンを長距離・マイルで補正すれば、芝・マイル・中距離・長距離・逃げが適正Aで、距離因子を取得できる確率は60%になる。距離因子なら何でもいいというわけではないなら、狙う距離適正Aを持っていて脚質適性Aが一つのウマをそのまま使う。マイルが欲しいなら、ウオッカよりもマルゼンスキーのほうが33%で取得できるので確率が高い。長距離が欲しいなら、メジロマックイーンゴールドシップナイスネイチャなどを使えば25%で取得できる。

なんにせよ、青因子とURA因子が因子厳選の目的なので、狙った赤因子を取るための努力は後回しでいいのではないか。

因子周回推奨ウマ娘(マイル・中距離型)

マイル・中距離型のウマの利点は、マイルから長距離まで幅広い距離を走れる馬が多いことで、つまり継承相性を引き上げやすいということだ。この距離を走るウマはスピードに成長補正がある場合が多いので、スピードSSのSS/B/B育成が基本になる。

オグリキャップスピード20%パワー10%の成長補正があまりにも強力でスピードSSパワーBが簡単に達成できる。マイルA・中距離A・長距離Bの距離適性でマイルから長距離まで全てのG1に勝てるうえ、ダートBのおかげでダートG1も問題なく勝てる。スピードSSを目指す育成をしているとスタミナが相対的に不足して3000m級のレースでは勝てなくなるが、わずか覚醒レベル3で食いしん坊という最良の金回復スキルを取得できるため勝ちやすくなる。目標レースが全てG1なので無駄に重賞レースを走ってターンを消費しない点も有利(有馬記念は2回走るが)。継承固有スキルはシンボリルドルフトウカイテイオーとともに最も強力なもので、オグリの良い因子を作ることは差し・追込育成では重要だ。素の継承相性も良好。

エルコンドルパサーオグリの良いところがほぼすべてエルコンドルパサーにも当てはまる。パワーでなく賢さに10%補正がある点、金回復が覚醒レベル5でマニーがかさみ食いしん坊に比べたら効果が薄い可能性がある点がやや弱い。継承相性は良好だ。脚質相性が先行のため、先行ウマが多い中・長距離型のウマと全体的に継承相性が良い点に特に魅力がある。エルコンドルパサーとオグリは補正無しで中央G1を18種類勝つことができ、特別な実績も7種類得られるはずだから、中央G1だけのローテーションで勝ちが重なると相性値が最大25上がるはずだ(多分。特別な実績がそれだけカウントされるかわからない)。

ダイワスカーレットエルコンドルパサー同様に幅広く継承相性が良い。逃げ適性が高く固有スキルも強力で確実に発動するので非常に勝ちやすい。覚醒レベル5で、食いしん坊とともに最も効果的な金回復のレースプランナーを覚えるので、天皇賞春も問題ない。桜花賞秋華賞と目標レースにされることの少ないレースが目標になっている点、牝馬3冠を獲得しても継承して実績を合わせられるウマが少ないためダービーに行かざるをえず特別な実績を一つ無駄にする点、マイルCSとJCの両方を勝つために2年目の11月後半にリスクありの3連戦をする必要がある点、スピードの成長補正が10%という点で上記二人に劣る。一方G1以外の目標レースはチューリップ賞だけ、2年連続で同じレースを走る必要がなく、ダートG1は出ないのでローテーションに余裕があり、スピードの成長補正が10%でもSS/B/B育成は上記二人と比べて難しくなるわけではない。また、超長距離はスタミナよりむしろ根性不足が要因で負けるケースが多く、根性に20%の成長補正があるダイワスカーレットのほうが天皇賞春に対応しやすい。安定して勝ちやすいウマでストレスなく育成できるのが最大の魅力。

ミホノブルボン距離相性が短距離・マイル・中距離と3つもあり、実は継承相性が全方位的に悪くない。特別に相性が良いと言えるのはサイレンススズカマルゼンスキーぐらいだが、相性が悪いウマも少ない。スプリント・マイルウマから見ればむしろ良好だ。1200mから3200mまでダート以外は全部勝てるので、継承相性を引き上げるのが非常に容易。レースに勝ちまくって良い因子を獲得できたミホノブルボンは、短距離型から長距離型まで誰にでも使える魅力的なものになる。ただし、成長補正がスタミナ20%パワー10%と完全に中・長距離型のそれで、スプリントから超長距離まで出るローテーションとSS/B/B育成の両立は難しい。いっそSS/B/B育成は諦めて、スピード高めのB/B/B育成で重賞を30戦以上するファン周回的な育成をしたほうがいいのではないか。それで良い因子ができたらマルゼンスキーに継承し、同じローテーションで継承相性を徹底的に引き上げる。マルゼンスキーの継承固有スキルは非常に強力だが、素の継承相性が悪すぎるのが弱点だ。マルゼンスキーの因子周回の前準備としてミホノブルボンがいると有利だろう。

その他:グラスワンダーはスピード20%パワー10%の成長補正が強力でSS/B/B育成が極めて容易だ。マイル〜長距離で適性が高く、目標レースが少なくG1が殆どなので無駄なく柔軟にローテーションを組める。一方で自前の金回復がないため、マエストロ等をもらえないと菊花賞天皇賞春を勝つのが難しいのが因子周回では惜しい。素の継承相性もあまり良くない。それでも育てやすく多くのレースで勝てるので因子周回に有用なウマだろう。ウオッカはスピード10%パワー20%の成長補正が優秀。長距離適性がないため継承相性の引き上げが難しい。有馬記念の負けレースでターンを消費するのは残念。目標レースがダスカとかぶるのでどちらかで良い因子ができれば継承相性を上げやすい。逃げ適性が高く安心して逃げ育成ができる。

因子周回推奨ウマ娘(中・長距離型)

中・長距離型のウマは互いに継承相性がかなり良い。目標レースもほぼかぶるので中・長距離型のウマで継承を繋げば簡単に相性◎が作れる。マイル適性がないウマが殆どで、マイルG1に出さなくても良い分ローテーションが楽でトレーニングにターンを使える。スタミナ20%の成長補正のあるウマが多く、スタミナSSのSS/B/B育成が基本になるが、スピードが低いと負けることもあるので、ローテーションに余裕があるとしてもやや難度が高い。パワー不足になりやすいので工夫が必要になる。最後まで勝ち抜かないことにはURA因子は得られないので、安定的に因子周回をするならマイル・中距離型で行ったほうが良い。

メジロマックイーン継承相性値の合計が全キャラで最も高く、中・長距離型のウマとはすこぶる相性が良い。マイル・中距離型の差しウマとはイマイチなので注意。逃げ適性が高く固有も発動しやすいので勝つのが容易。自前で春ウマ娘と長距離コーナーという非常に有力なスキルを覚えられる点も良い。脚質適性Aが先行のみなので長距離因子を最も出しやすいウマの一人。アニメ2期のキャンペーンと6月のレジェンドレース、限定セールでピースがかなり貯まるはずなので、3月中旬ぐらいまでに始めた人であれば女神像を20〜30個突っ込めばピースを150個にできるのでガチャで当てなくても入手できる。(追記:持ってないウマのピースは女神像で交換できないのでこれは間違い。失礼しました。)

スペシャルウィーク相性番長その2。脚質相性が差しのため、差しウマの多いマイル・中距離型とも相性が良い。同世代が多く相性が引き上がる相手も多い。継承相性の悪いサイレンススズカとすら相性が良く、平均以上に相性が悪いのはダイワスカーレットぐらいで、とにかく誰とでも相性がいいのが魅力。マイル適性がCのため、2段階引き上げられれば(マイル因子が合計4以上)マイルから長距離まで全部勝てる。食いしん坊を覚醒レベル3で覚えられるため、スピードSS育成を目標としても3000m級のレースを問題なく勝てる。スピードの成長補正が無い為苦しいが、完凸スピードSR・SSRを4か5枚揃えられるなら、マイル補正をしてマイルから超長距離まで全部勝った上でスピードSSを目指す育成も可能で、継承相性が極めて高いセットを作れる。

ナリタブライアン相性番長その3。スペシャルウィーク同様に脚質相性が差しなので継承相性の万能性が高い。マイル適性がBのため、1段階の補正でマイルから長距離まで全部勝てる。何なら補正なしでもマイルG1を勝てるだろう。スピード10%スタミナ20%の成長補正があまりにも優秀。高難易度ルートを選ぶことでレースボーナスが増えるのでステータスも多少あげやすい。金回復がないためスピードSSを目指す育成で超長距離を勝つのは苦しいかもしれないが、最終的にスピード800・スタミナ1100を超えるようなバランスの育成をしていれば金回復なしで問題ないし、マイルでも勝てるのではないか(未所有のため未検証)。因子周回用途では、かなり扱いやすいウマだろう。

テイエムオペラオー相性番長その4。逃げ適性が高い。秋シニア三冠で全ステータスが10以上引き上がるイベントがある。2年目でも可能だが、継承相性を考えると菊花賞を取りたい。目標レースが重要G1のみなので無駄にターンと体力を消費せずローテーションにかなり余裕があり、育てやすい。

シンボリルドルフ上記4人に比べると継承相性は良くないが、全体としては良いほうだ。逃げ適性が高く、イベントでのステータス向上も大きく、育てやすい。マイル適性がCなので引き上げればマイルも勝てる。マイルも勝とうと思うならばスピードSS育成をしたいが、成長補正がないのでサポカの質が重要になる。スペシャルウィークと異なり金回復がないのでスピードSS育成をしてマイルから超長距離まで勝つというのは難しい。継承固有スキルが発動しやすく威力も最高なので、ルドルフの強力な因子は差し・追込み育成で必須と言ってもいい。可能なら所有して因子周回に使いたい。このゲームの最強ウマ筆頭の一人だが、中距離デバフウマとしては間違いなく最強なので、今後も中距離が中心となるであろうチャンピオンズミーティングで活躍の余地が大きい。星3引換券の対象としてオグリと並んで最も魅力的だ。

ゴールドシップチャンピオンズミーティング最強ウマ(今のところ)。継承相性は良くなく、特にマイル・中距離以下の距離適性のウマとは相性が悪い。スタミナ20%パワー10%の成長補正が強力。概してパワー不足に陥りがちな中・長距離ウマの中で、スピードを十分叩けばパワーも楽にBに乗るありがたい存在。追込のスピード補正も強力で、スピードが700もあればURAファイナルズも簡単に勝ち抜ける。どのウマも育成は基本的に脚質適性を問わず逃げ戦法を取ったほうが良い。育成で負ける要因は第1に前づまり、第2にスピード不足だからだ。しかしゴルシの場合は外を回ってくる傾向が強く、前づまりのリスクが低く、追込のままで大丈夫だ。脚質適性Aが追込のみで、先に書いた通り脚質補正で唯一価値があるのが追込なので赤因子も無駄なく良いものをくれる。ただし、赤因子がつくことが多い先行・差しがBなので、継承で意図せず適性がAに上がってしまうことも多い。マイル適性がCなので少し補正すればマイルG1も勝てて、有効な金回復も自前で用意できることからスピード偏重育成でも超長距離を勝てる。初期プレイアブルキャラで誰でも持ってるのも美点。チームレースでもチャンピオンズミーティングでも因子周回でも、このゲームの中心にいるウマだ。

トウカイテイオー長距離の距離相性を持っていないため継承相性はあまり良くない。スピード20%スタミナ10%の成長補正が非常に優秀。金回復はもっていないが、ローテーションに余裕があるため、天皇賞春まではスピード・スタミナを同じか少しスタミナよりに育てて、終わったら一気にスピードだけを叩いて最終的にSSまで伸ばすといった芸当も可能。適性Aが芝・中距離・先行に限られているので中距離赤因子を出しやすい。チャンピオンズミーティングは中距離中心になるはずだからこの点で魅力がある。継承固有スキルは最良のものの一つ。オグリ・ルドルフと同様に、テイオーの良い因子を作ることは差し・追込育成では重要だ。マックイーンと同様の理由でピースが貯まるので、ガチャで当てなくても入手できる。(追記:持ってないウマのピースは女神像で交換できないのでこれは間違い。失礼しました。)なお、赤テイオーは覚醒スキルで有効な金回復を2つも持てるのでスピード偏重型育成でも超長距離は問題ないが、継承固有スキルが劣るので青テイオーのほうが因子厳選の対象としては良いだろう。

因子周回の実践