だいたいNBA

Kだよ。だいたいNBAのことを書くのです。だいたいスパーズのことを書くのです。

最近の試合の感想

スパーズ対キャブスという、最近では最大のビッグマッチを見終えて残った印象が「レブロンがうるさい」だったので、試合結果がわかった上で見ることがいかに感興を削ぐかということを痛感した次第です。リアタイで見た人は非常に面白かったでしょう。時間がたってしまったので、うっすらした記憶を呼び戻しながら書いていますが、思い出すのはガミガミ怒っているレブロンの顔、はるかな尾瀬、遠い空……。

両チームともポンポンシュートが入って、リードチェンジも頻繁にあって、緊張感のあるいい試合でした。ちょっとスパーズにファール取り過ぎじゃないの?と思いましたが、キャブスがフリースロー外しまくってくれたおかげで助かりましたね。ターンオーバーもちょっと多かったので、キャブスとしては基本的なことが出来なくて勝てる試合を落とした感があります。スパーズはキャブスが作ったそういう隙を逃さなかった、基本的なことをしっかり出来た試合だったと思います。ファストブレークでの得点とセカンドチャンスでの得点にかなり差があって、取りやすいポイントをきちんと取れたんだなと思います。

ガソルとパーカーの代わりにリーとマレーが入っていたこともあって、スパーズは全体的にキャブスよりもアスレチックで、普段あまりスパーズでは見られないような面白さがありました。特にファストブレークでマレーのスピードに対応できるガードはNBAにもそうはいないなという印象を受けました。サイズでも大概上回るので、ファストブレークでリムに突っ込んでこられたら止められるガードはちょっといないかなと思います。アービングシャンパート相手にゴリゴリドライブして上からレイアップやフローターを沈める場面が複数ありましたが、サイズと身体能力両方で上回る相手を止めるのは単純に難しいんだなあとあらためて思いました。

個人的にはマレーはまだ信頼できる段階ではないと思っています。今のところシューティングスタッツはいいですが、大体はドライブからのレイアップかフローターでの得点で、ジャンプシュートはキャッチアンドシュートでの3P以外はほとんど入っていません。ドライブからのフローターやレイアップがいいのは元からで、上達が期待されているのはジャンプシュートです。3P%は50%ありますがサンプルが少ないこと、Dリーグでは37本打って4本しか入っていないこともあるので、シューティング能力が十分向上しているか否かは判断がつけられないと思います。ターンオーバーもまだ多めで、プレッシャーをかけられた時のボールハンドリングや状況判断は改善の余地が大きいと思います。Dリーグでのターンオーバー数の多さやAST/TOが、実際のマレーのボールハンドリングやゲームメイク能力を物語っているでしょう。

この次のネッツ戦はマレーのダメなところがたくさん出た試合で、ダブルチームでプレッシャーをかけられるとわりと簡単にスティールされる、パスを出すべき場面で無理にシュートに行くなどの悪癖が出ていたかと思います。チームに入って半年程度で全てが見違えるほど良くなるなどということは普通はないので、こんなものでしょう。パーカーがお休みの機会にしっかり実戦経験を積んで向上していって欲しいと思います。

この試合は久しぶりにアンダーソンが活躍したので嬉しい。あの腕がウニョーンと伸びるレイアップとか超好き。アンダーソンはたまに「人体はそんなに伸びない」というぐらい腕が伸びることがありますが、ヨガの奥義か何かを身につけつつあるのでしょうか。ヨガテレポートとかヨガレイアップとか使えるようになったらバスケ界では最強なので頑張って修行してください。火を吹くと確実にフレグラントファール2なのでそれは覚えないでください。あと本人は3Pのつもりなのにラインを踏んでディープ2になる去年よくやってたやつをまたやっててバカヤロウと思いました。ポンプフェイクからシューティングファールを引き出したり、アーチ部分から3Pを決めたり、この日はサマーリーグのアンダーソンでした。

 ラプターズ戦は終盤抜きつ抜かれつの面白い展開でキャブス戦並みの名試合だったのではないでしょうか。何がすごいってこの厳しい試合をレナード抜きで勝ったというのが。OREBで負けているのにセカンドチャンスポイントで勝っているのが大したもの。勝負強かった。誰がいいというわけでもなかったけど、みんながみんな頑張ってたと思います。フォーブスはNBAで初めて重要な試合でプレーして、ディフェンスはアレだったけど、やっと仕事らしい仕事が出来たと言えるのでは?

パーカーとガソルがいないし、相手もスケジュールもきついロード3連戦で、少なくとも1回は負けるだろうと思ってましたが、これでよく3つ勝った。選手層が厚いってことなんでしょうね。普段プレータイムの少ないプレーヤーも、強いとこ相手にしっかりプレー出来て得るものが多かったのではないでしょうか。

ボナーさんの引退

色々とゲロ忙しくてブログ更新する気力がないのですが、ボナーさんの引退に関して散らばった情報を少し集めておくぐらいのことはしておこう。

まずはボナーさん自身によるアナウンスメント。ユーモアあふれるかつ感動させてくれるビデオもあり。泣かせます。引退後はテレビ解説者としてスパーズに関わっていくようです。しゃべりが大変達者な人なので適材適所という感がありますね。さっそうとスタジアムへ現れる姿は必要以上にかっこいいです。あとツイッターアカウントも出来たのでマニア必見。ボナーさんの好きなファミコンゲームベスト10なんて誰が喜ぶんだよ。Kだよ。ゴッド・スレイヤーとかマニアックすぎるし、ドラクエシリーズで挙げたのがよりによって2かよマゾいなとか思いました。

各メディアからいくつか記事は出ていますが、断然内容がいいのが、ボナーさんの地元ニューハンプシャー州はコンコードの地方紙Concord Monitorのレイ・ダックラー記者による記事。これはぜひ読むべきです。なぜボナーさんがチームからもファンからも愛されたか、なぜ地味なロールプレーヤーがスパーズで10年もプレー出来たか(10年以上プレーした他の選手は皆永久欠番かそれが確実な選手ばかり)、余すところなく書かれています。高校時代のボナーさんのことまでちゃんと取材して書いているのはこの記事だけでしょうし、ビデオに出ていた用務員役の人がボナーさんの長年の練習パートナーだとか、そういうことはこの記事読まないと誰も分かりません。ボナーさんがこのビデオを作った意図について、記事の最後に自ら語っているので各人で確かめてください。ボナーさんについて個人的な思い入れを少し書こうかと思っていましたが、この記事を読んだら、まあ書かんでもいいか、という気持ちです。こういうボナーさんだからみんな好きなんだよね。

スパーズがニコラス・ラプロヴィットラをウェイブ、ボナーさん求職中

スパーズがニコラス・ラプロヴィットラをウェイブ

オフィシャルリリース。言い換えれば、マレーをトップチームに置く機会を増やすということですよね。同じタイミングでフォーブスをオースティンにアサインするリリースも出してますが、マレーはそうではないし。もっとプレータイムを与えたほうがいいと思うんですが、現場の判断として、思ってたよりも使えるということなのか、Dリーグでプレーさせるよりもトップチームに帯同させたほうが成長がはやいということなのか。ここ最近出た試合では内容が良かったとはいえ、戦力としてはラプロヴィットラのほうが上なのは間違いないので、やや意図を図りかねます。これでチーム成績が落ちてきたり、プレータイムが減ることでマレーの成長が遅れたりしたら元も子もないですが。まあ、考えがあってのことでしょう。あとでビュフォードGMポポヴィッチが理由を語ってくれるといいんですが、余計なことは言わないか。

(12/29 22:00 追記:ラプロヴィットラのウェイブについて、ジノビリの「(ラプロヴィットラの問題ではなく)チームの問題。チームには最初から3番めのPGがいたから」という発言あり。要は、マレーの成長待ち、マレーが一定のところまでくる間に3番手のPGを代わりに勤めてほしい、そういう意図でそもそもスパーズがラプロヴィットラと契約したのではないかと推測できます。SAENのトム・オースボーン記者の記事はそういう解釈、あるいはインサイダーにそういう話を聞いたか。マレーについてポポヴィッチは「もっとプレータイムを得ればもっとよくなる。Dリーグでプレーすることもまだあるだろう」としています。)

プレータイムがラプロヴィットラよりも少なく、能力的には現状下位互換と言わざるを得ないフォーブスを残したということは、来年を見据えての判断ではないかと推測します。来年FAのミルズ、シモンズ、ジノビリ(流石に引退かな)は契約をキープする可能性が低いと思われるので、そこにマレーとフォーブスがしっかり鍛えられた状態でスコンと2番手に入るといいな、という目論見ではなかろうか。Dリーグではもう打てば入るレベルに近いので、後は徹底的にフィジカルとディフェンスを鍛えてものになってくれれば、という感じです。もう何度も書いてますが、シューティングに関しては天才なので、成功できるかどうかはそれ以外の部分(特にディフェンス)での成長にかかっていると思います。

ラプロヴィットラは実際かなり上手い選手だと思っているので、ウェイブするのはもったいないです。どこかPGで困っているチームで雇ったげて欲しい。2番手としても3番手としても十分な力はあると思います。でもヨーロッパのほうがいいオファーあるかな。

ボナーさん求職中

こないだ書こうと思って忘れてた。ロースターが1枠空いた今こそボナーさん復活の時!上であれこれ書きましたが、本当は今回のウェイブはボナーさん復帰のフリであると確信しております。Kぐらいになると分かるんだよね、こういうこと。

2003年のNBAドラフト

2003年ドラフトといえば、同じ年にディアウさん(21位)とボナーさん(45位)が指名されるという奇跡のグランドクロスが発生したことで史上最高のドラフトとして知られているわけですが、よくよく見てみるとレブロンとかメロとかすげーじゃん、普通に大豊作じゃん、という感じです。後半部分は冗談ですが(前半は本気)、よく見たら51位にカイル・コーバーおるやんけ!ということに最近気づきました。コーバーって顔が若いし、ホークスに移籍してから(再?)ブレイクしたのでまだ30そこらかの感覚だったんですが、もう35歳だったのか。未だに垢抜けない地方の大学生みたいなルックスのゴードン・ヘイワードにも、5年後ぐらいに「えっ!もう30こえてんの!?」みたいな感じで驚くんだろうなあ。

テキストサイト同窓会、東亜板の黄昏

テキストサイト同窓会

はぁー!懐かしい!Kにとってのインターネットの入り口かその付近にいたのはこういったサイトでした。そこからリンクを辿ったりしてネットの世界を見つけていったわけだね。検索エンジンでほしい情報をピンポイントで収集するんではなくて、藪の中をかき分けて行くような探索の仕方でした。こういうテキストサイトに「インターネットって面白い!」と感動させてもらった、そういうフレッシュな気持ちを少し思い出しました。今やすっかり廃れていまいましたが、テキストサイトの爛熟期にネットの洗礼を浴びたKとしては、感慨深い記事です。

しかし、侍魂の健さんですらサイト絡みで稼いだ総額が200〜300万円って、安いなあ。2000年台中頃ぐらいまでのネットに「金儲けは悪」みたいな雰囲気があったのは確かで、収益ゼロが当たり前、むしろサーバー代払ってでもサイトを作りたいという人も結構いたので、だからこそ見に来てる人を面白がらせようというサービス精神だけでやってる人が多くて、そこがあの時代の(テキストサイトに限らず)個人サイトの面白さの源泉だったんだろうな、と思います。今色々その時代のものを読んでみても、面白いものはやっぱりまだ面白い、普遍性がありますよ。ブログサービス、アマゾンアソシエイト、グーグルアドセンスの三位一体が完成してからは、PVを稼ぐことを目的とした薄く当たり障りのないコンテンツを量産するタイプのサイトが増えてきて、SEO対策もしっかりやるものだからそういうサイトばかりが目につくようになってしまったように思います。2chまとめブログも、初期は「これ面白いから読んで!」とか「これは広げるべき内容だ」という意識のところが多かったと思いますが、それがもうあっという間に「業務」と化していった印象があります。2chの転載禁止騒動は、そういうサイトがネタ作りのために2chで自作自演を繰り返していたりとか、板と関係ないアニメや政治のスレを立てまくったりとか、こういうコミュニティに貢献しない有害なアフィサイトの2chへの影響を排除することが目的だったと思いますが、基本的に2ちゃんねらーは古株が多いので、自分たちの書き込みで金を稼いでいるのが単純に気に入らんという感情が燃料になっていたようにも思います。自前のコンテンツで稼いでいる人間にも嫌悪感があるのに、他人のフンドシで稼いでるんじゃね。

2ちゃんねらーアフィブログ潰しが一番激しかったのって2014年の頭ぐらいかな。Kは基本的に自作PC板しか見ないんですが、面白かったのでなんJとか嫌儲で遊んでたんです。で、その時、なんだっけ、うごキャラ?とかいうはてなのなんかのコミュニティで荒らしやってたガキが、「なんJまとめを潰すなんJ民を許すな!みんなでなんJ潰しに行こうぜ!」とかいう本末転倒な理由で荒らしに来たのですが、「みんなで潰そう!」と掛け声かけたくせに誰もついてこないところとかを「友達いないの?」などと煽って遊んでたら、「なんJってクソみたいなところだな!なんだよここつまんねえ!」みたいな捨て台詞を吐いて帰っていったのを、今ちょっと思い出しました。いまどきこのレベルの捨て台詞を吐けるガキって2chにいなくなっていたので逆に新鮮でした。あの当時なんJまとめブログ等の2chまとめブログがほとんど停止状態に追い込まれていて大変いい気味でしたが、それに対してツイッターなどで「これからどうやってなんJを見ればいいんだ……」みたいなことを言っている人がいっぱいいたのには笑いました。そんなになんJが好きならなんJに来ればいいのに。件の荒らしくんもそうだけど、なんJに来たことがないのになんJ民気取りで、ツイッターアフィブログのコメント欄で用語使いまくってる人たちのことを、なんJの人たちはみんな馬鹿にしてましたね。Kも嫌いです、馬鹿にしてます。)

ふと気づいたんだけど、テキストサイトというか日記サイトというかの最初期のものの一つである小心者の杖日記が今月の14日で20週年じゃないの。宗像さん何か記念的なことを一言二言でも書いてくれればいいのに。20年続いているWEBサイト(ホームページというべきか)なんて、個人のものでは両手で数えられるぐらいしかないんじゃないの?多分。しらんけど。

この記事のはてブのコメント眺めてたらテキストサイト個人ニュースサイトの区別がついてない人が多くてびっくり。こんな基本的なことがわからないとは、かつてのアーリーアダプターの成れの果て収容所、ネット養護老人ホームはてながこれでいいのか、と老害風吹かせたくなります。あと、多分ヨッピーと個人的な繋がりのある人を呼んでるんだろうから、あいつがいないこいつがいないとか言っても筋違いだよねと思いました。

しかしながらブコメで「ちゆ12歳二次元ドリームマガジンで連載を持っている」というのがあって、マジかよと思って見に行ったら本当でした。全然知りませんでした、老害失格。毎年バレンタインデーかエイプリルフールの時には更新していたのに今年は更新しなかったので、「ついにちゆちゃんのお兄ちゃんが幸福の科学の超能力者にエル・カンターレファイトされたか」と心配していましたが、生きてることがわかっただけでも得した気持ちです。記念に二次元ドリームマガジン1冊買うか。ぎりぎりビキニ鎧世代だし。

東亜板の黄昏

はずみで2014年の2ch転載禁止騒動のことを少し思い出したので書いておこう。うろ覚えなので細かいところは不正確だと思います。

転載禁止運動の中心になったのは嫌儲で、活動の意図は上で書いたとおりで大体いいと思うんですけど、板ごとの自治というものがあるので、各板で転載禁止にするかどうかの投票を行って多数決で決めていたわけです。テーマに沿ったスレ立てしてくれるなら別に転載してもいいよという板もあったと思いますが(確かゾイド板)、基本的にはどこも転載禁止でした。

その中でかなり強固に転載禁止運動に反対していたのが東亜板の連中。東亜板はネットの嫌韓・嫌中活動の長年の中心地だったと思いますが、ここのスレが保守速報などの2chまとめブログに転載されることでネットに嫌韓・嫌中の情報が大量供給され、現在までに至るネットの雰囲気を醸成していきた側面があります。彼らにしてみたら自分たちの思想を広げてネット社会に浸透させてくれるまとめブログは味方なわけで、転載禁止なんて話にならんという感じだったと思います。一方で嫌儲は左寄りの人が多く、彼らのアフィブログ潰しの中でも、金儲けのために差別的言説を流しまくっている保守速報は最も潰したい対象だったので、東亜板には転載禁止にしてもらいたかったわけです。で、嫌儲の人たちは、最初はわりと普通に、他の板でするように転載禁止にしてくれるようお願いしにいったわけですが、それに対して東亜のコテハンが猛然と噛み付きました。それが非常に攻撃的だったために、嫌儲の人たちも「だったらやってやんよ」となって、東亜のコテハンに対する攻撃が始まったのですが、これはなかなか凄惨なものでした。

最初にターゲットになったのが、何だっけ、虚無僧?とかいうコテハンで、一番攻撃的な存在でしたが、過去ログにあったメールアドレスだったかハンドルをそのまま検索したかだったか、出会い系サイトの登録情報(全く同じハンドルネームで登録されていた!)が見つかり、顔写真から本名からほとんどの個人情報が掘り出されていたと思います。しかも、そのスピードがものすごく速く、アフィブログ運営者の特定のための細かな情報の照合で鍛えられていた嫌儲民にしてみれば、セキュリティがガバガバにもほどがあるという感じだったと思います。端から見ていても、本当にこの人Kと同じ時代に生きてるんだろうか、というガバガバぶりに、面白いというよりも不安になりました。近代兵器で武装した嫌儲民に、ひのきのぼうとぬののふくを装備し勇猛果敢に(というか戦力差を全く自覚せず)挑む虚無僧、という絵面でした。ものの数時間でめった打ちにされ、追い込まれ、コテハン引退していましたが、彼が10年以上積み重ねてきたであろう「何か」が僅かな時間で瓦解する様は見応えがありました。セキュリティ意識と匿名性がいかに大事か、あの場にいた人はみんなあらためて思い知らされたことでしょう。

次が、まあ、名前は全く忘れてしまいましたが、東亜のコテハンツイッターでも差別的なことを書きまくってた人がいました。彼も過去ログにあったメールアドレスからかな、ずーっと長い間同じアドレスを使いまわしていたため、昔登録していたメーリングリストなども出てきて、最終的には名前住所家族構成職業などほぼ暴かれていたように思います。大昔のメーリングリストでメンバーに馬鹿にされているのが出てきたりとか、いたたまれなかったです。また、彼の場合は「高学歴高収入社会的地位高い」みたいなキャラクター作りをしていたため、現実とのギャップに切ない気持ちになりました。精神的にものすごく追い込まれてて、最終的には「もうコテハンは引退します。二度と差別的なことは書きません」と東亜、嫌儲ツイッターで詫びを入れさせられてて、さすがにそこまでやらせなくても……と思いました。この人は見てて悲しかったです。ここで得られる教訓としては「メールアドレスは使いまわさない、用途に応じて使い分ける」ということでしょうか。

もう一人思い出すのは現役の海自の人。潜水艦だかの内部の写真を東亜板にアップしていて、これって機密情報の漏洩じゃないの?ということで粗探しされた結果、フェイスブックから本名バレし、部隊名の特定までいったかは覚えていませんが、ともあれ、こいつがこういうことしてますよというのは海自に連絡されてたと思います。そのコテハンは「間違いなく懲戒をうけるだろう。海自にも東亜板にも迷惑はかけられない」ということでコテハン引退していました。ここから得られる教訓は「フェイスブックに本名は書かない、書くにしても匿名での活動からは完全に切り離されるように努力しなければならない」ということでしょう。

通常はコテハンヒエラルキーの一番下に置かれるものですが、東亜板は他板と違ってコテハンヒエラルキーの上の方にいる板のようです。しかも、個々のコテハンがなにかキャラクター作りのようなことをして、そのコテハンの社会でどう振る舞うか、どう認められるかのゲームをしているように見えました。東亜板のある名無しはそういうのを「お人形遊び」と呼んで軽蔑していました。嫌儲と喧嘩してめった打ちにされたのも、そのような狭い社会に耽溺し、外の世界のことを知らず(ガバガバのセキュリティ意識もこの反映か)、他所の板とのパワーバランスに全く鈍感であったために起こってしまったことでしょう。東亜板の阿鼻叫喚にビビった大半のコテハンは避難所に逃げ、そこでお人形遊びを続けていました。なんかそこで一番偉いネカマの人が「嫌儲バスター開発中。こいつで一網打尽にしてやる」みたいなことを言い、取り巻きが「おお、姫、楽しみにしておりますぞ!」みたいなことを言ってて、ウゲェ、となりました。東亜板の名無しも、東亜板がひどい状態なのになんなんだあいつら、と呆れていました。嫌儲民は「さっさと嫌儲バスターとやら作ってぶっ放してみろやコラ」と煽っていましたが、結局その嫌儲バスターとやらは出来たのでしょうか。以後全く見てないのでKは分かりません。焼け野原になった東亜板は、確か転載禁止が過半数を超えて、板全体が転載禁止になっていたかと思います。

東亜板が今どんな感じなのかは分かりません。相変わらずお人形遊びをしているのかもしれません。どうでもいいことですね。ただ、一部のコテハンの凄惨な死にっぷりと、そこから得られる教訓は頭の片隅に入れておくべきだと思います。

諸々の情報

ティム・ダンカンの背番号が永久欠番

いやー実に感動的な、思わずもらい泣きするセレモニーでした。セレモニーの模様はyoutubeのNBA公式チャンネルでも見れます。この前後にダンカントリビュート的な記事があちこちのメディアで出ているので、ざっとさらってみようと思います。

オフィシャルライターのローン・チャンの記事がセレモニーので1本ずつ。前者の記事にはダンカンがいかにサンアントニオ市民に愛されていたか、ということをつくづく思い知らされる思いです。「ベーブ・ルースヤンキースタジアムを建てたのかもしらんが、ティムはサンアントニオそのものを作ったんだぜ」なんて言われると、NBAないしスパーズというチームのファン以上のものではないKからすると、ちょっと羨ましいなあ、などと思わないでもない。「ダンカンがサンアントニオと市民にもたらしたもの」というテーマで貫かれていて、色々な記事がある中でどれか一つ読むならこれがいい、というかこれが一番好きですね。公式サイトでは永久欠番に際して色々なコンテンツを提供しています。その中でダンカンとジノビリの写真を集めたのがあるんですが、ダンカンがジノビリの頭をペタペタ触ってる写真があまりに多くて、それを見たミルズが「これでハゲたのか……」とつぶやく事態に。それに対してジノビリは「後に全部直していただきました」と返していて笑う。セレモニーでもこれネタにしてましたね。スパーズが世界一おっさんがキャッキャイチャイチャするプロスポーツチームになったのはあの二人のせい。

これ以外では、The Undefeatedのマーク・スピアーズ記者の記事、bleacher reportに元SAENのマイク・モンロー記者の記事がセレモニーので2本、ESPNのマイケル・ライト記者の記事、それともちろんSAENからはたくさん記事が出ていて、エイブリー・ジョンソンとダンカンの永久欠番への対象的な道のりについてのマイク・フィンガー記者の記事、ジェフ・マクドナルド記者の記事がセレモニーのに2本、マイク・フィンガー記者のセレモニー後の記事などが良い記事で、どれを読んでもいいと思います。

ダンカン小ネタ。引退してもしょっちゅう練習(コーチ?)しに来てるダンカンですが、先日ガソルと1 on 1をしていたときに自らにファールをコールしたとか。ダンカンといえば人生で一度もファールしたことがないことでおなじみですが、SAENのジェフ・マクドナルド記者はこれについて「ダンカンの人生初ファール」などと言っていました。

セルティックスはいかにしてトニー・パーカーを指名しそこなったか

というテーマの記事をESPNのクリス・フォースバーグ記者が書いている。パーカーはセルティックスとのワークアウトで21位での指名の確約を得ていて、本人も周囲もそのつもりだったにも関わらず(ドラフトの時には19位ぐらいの時にすでにセルティックスのキャップを手渡されていたそう)セルティックスは直前で指名を回避しましたが、それは21位までにジョセフ・フォルテという選手が残っていて、彼が社長のレッド・アワーバックのお気に入りだったために、コーチもGMもパーカーを指名するつもりだったのに結局フォルテを指名したそうです。フォルテがさっぱりだったので、このドラフトに対してセルティックスファンは恨みごとの一つもいいたくなるでしょうが、ドラフト当時はむしろ非常に賞賛された指名だったようです。2001年なんでやっぱり海外選手に対する情報は少なく、今よりさらに過小評価される傾向はあったでしょうから、仕方ないといえば仕方ないでしょう。しかし、人事についてGMよりも社長に強い権限持たせてどうする、とは思う。

一方スパーズは、ビュフォードGM(当時はアシスタントGM)が頑張って指名の第一候補まで持ってきて(1回目のワークアウトがひどすぎてポ爺が怒りの中断、それをビュフォードがなだめすかして2回目のワークアウトをさせたというおなじみのアレ)、トレードして指名順位をあげてでも指名しようとしていたわけで、もう本当にビュフォード様々です。世の中スパーズに関しては何でもポポヴィッチがえらいみたいな話にしておく傾向があってなんだかなあと思いますが、個人的にはビュフォードポポヴィッチはほとんど同じぐらいの貢献度だと思っています。ビュフォードがどんだけえらいかという話はいずれ長々と書こうかと思っています。あとオーナーのピーター・ホルトのえらさについても書きたい。いつ書くかは分かりませんが。

(12/22 09:45 追記:ホルト氏はまだオーナーです。今年オーナーグループの代表とスパーズの代表が奥さんに変わったのでした。失敬。半分寝ながら書いてたから全体的に文章が変です)

デアンジェロ・ラッセルの憧れの選手はジノビリなんだって

ESPNのバクスター・ホームズ記者の記事。かわいいとこあんじゃん。身体能力がすごいとか、でかいのに身体能力が高いみたいなフリークアスリートが幅を利かせていた時代に、技術とインテリジェンスでトップクラスのプレーヤー足り得ることを示したジノビリの影響って結構大きいんだろうなあと思います。ユーロステップなんて今時のガードにとっては基本技術に近くなってきているし、シューテングファールをもらえるなら容赦なくフロップするところとか、レイアップか3Pかという効率的なプレースタイルとか。身体能力とかサイズとかはある程度生まれつきのものでも、技術は練習すれば身につくので、ジノビリはロールモデルとして目指しやすい存在なんでしょうね。特にラッセルみたいな特別身体能力が高いわけでもない左利きのガードにとってはピンズドでしょう。ハーデンなんてやってることがまんまジノビリですからね、こやつはフィジカルもすごいけど。

レナードがスパーズのディフェンスを傷つけているのか

CBS Sportsのマット・ムーア記者の記事が出てからあちこちでこの話題が出ている。細かい話になるのであれこれ書くのがめんどくさいなーという感じなのですが、ありがたいことにrei氏がいろいろ書いてくれているのでみんなそっちを読むといいよ(らくちん)。