だいたいNBA

Kだよ。だいたいNBAのことを書くのです。だいたいスパーズのことを書くのです。

人事いろいろ

今更ですが。まずティム・ダンカンとウィル・ハーディがアシスタントコーチになったことについて。ダンカンがACというのは流石に全く想像もしていないことで驚きました。しょっちゅう遊びにと言うか稽古つけに来ているので、ダンカンがジムにいる絵面自体はよく見るものではありますが、ポポヴィッチも前から「ダンカンは賢いからコーチなんかやらないよ」みたいなことを言っているので、それは半ば冗談とはいえ、あまり「ダンカンがコーチ」というのも想像しにくい感があったので不意打ち食らったような気持ちです。アイスマンとか提督みたいに現場に関わることはないのかなと思っていました。マーク・スタインが言うにはAC探しが難渋していたのでダンカンからACやるよと言ったそうで。また、その前にジノビリにAC就任の打診をしていたが断られたということ。時系列含めてこれが事実として正しいとしたら、例えば来年あたりにジノビリがACになったとしたらすぐにダンカンが降りそうな気もします。ダンカンを将来のHCにとかBIG3がスパーズのコーチにとかそういうことを考える人もいるでしょうが、そこまで考える合理的根拠はないでしょう。またヘッドアシスタントはベッキー・ハモンでしょうから、現状ではポポヴィッチのあとのHCの最有力はハモンということになるでしょう。ハーディはそもそも2016年にACに就任しそれがアナウンスされており、以来ずっとACなのでなぜ今このアナウンスがあるのかわかりません。BBRでもReal GMでもそういう扱いなので確かです。全く意味のないアナウンスだと思うんですが、どういう趣旨なんでしょ。ダンカンのAC就任をメディアに過剰に意味づけさせないために、ACの序列としてはダンカンはいちばんうしろで人事全体の枝葉の一部でしかないと釘を打つ意図かな。

もう一つは、RC・ビュフォードがGMを退任してSpurs Sports & EntertainmentのCEOに就任、アシスタントGMのブライアン・ライトがGMに昇格ということで大きなニュース。2016年にピーター・ホルトから奥さんのジュリアナ・ホルトがチェアマン・CEOになり更に今年息子がそれを引き継ぎビュフォードが経営トップになるということで、ここ3年ぐらいで組織そのものが大きく変化してきている。とはいっても、ファミリービジネスであり、組織の根幹に外部から新しい血が入って来ているわけでもないのであまり変わらないといえばそうも言える。本質的な部分は変えずに世代交代しているように見えます。GMが変わるというのは非常に重要なことですが、そういうわけですぐにドラスティックな変化が出るということではないでしょう。揃える選手の傾向とか戦術面とか、長期的にはチームにこれまでとは違った色が出てくるとは思います。スカウティングと育成の安定感と強さが最大の強みだと思うのでそこは変わらないで欲しい、指名権などをホイホイトレードして目先の戦力を追いかけるような経営はしてほしくないと思います。